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2023年 通潤橋 清掃作業(2023年8月27日)
通潤橋、国宝指定を前にすっきり
熊本・山都町でクライミング愛好家ら除草
(2023年8月28日付 熊本日日新聞)
熊本県内のクライミング愛好家ら41人が27日、秋にも国宝に指定される山都町の通潤橋で、石積みの隙間に生えた草木を取り除いた。町が県山岳・スポーツクライミング連盟と阿蘇広域消防本部消防士有志でつくる「AAR」に毎年依頼しているボランティア活動。
町教育委員会によると、石垣に植物が生えると破損する恐れがある。41人は、通潤橋の上から垂らしたロープで下降しながら、はさみや鎌で草木やこけを丁寧に取り除いた。連盟の西本安幸さん(71)は「国宝の保存に技術を活用できてうれしい。9月の八朔祭では多くの人に通潤橋を見てほしい」と、すっきりした石積みを見上げた。
通潤橋は1854(嘉永7)年に、四方を谷に囲まれた白糸台地に水を送るために造られた石造水路橋。現在も約100ヘクタールの棚田を潤している。町がまとめた総合調査報告書がきっかけとなり、6月に国の文化審議会が国宝に指定するよう答申した。(枝村美咲)
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